一般葬・社葬・家族葬とはそれぞれどんなもの?

葬儀の種類

故人を弔うための大切な儀式である葬儀。葬儀は、規模や誰が主体となり執り行なうのかなどにより、いくつかの種類に分けられます。そしてその種類により、行うべき準備や葬儀にかかる期間は変わってきます。

今回は、最もよく行われる3つの葬儀についてご説明します。葬儀にはどのような種類があるのかを知っておくと、いざという時スムーズに準備、執行に取り掛かれますので、ぜひ参考にしてください。

葬儀の種類

国内で執り行なわれる代表的な葬儀の種類は、「一般葬」「社葬(団体葬)」「家族葬」です。それぞれについて、以下で詳しくお伝えします。

・一般葬
遺族が主体となり、通夜・葬儀・告別式を行います。いわゆる「お葬式」と呼ばれるもののほとんどが、この一般葬を指します。

基本的には故人の宗派の取り決めに沿って厳かに行われますが、オリジナリティのある演出などを取り入れることもできます。最近では、告別式で故人の好きな音楽を流したり、思い出の品を飾ったりと、故人の「その人らしさ」に焦点を当てた葬儀を行う場合も増えています。

・社葬(団体葬)
会社の社長や社員が亡くなった際、会社が主催して行います。会社以外の団体が主催する場合、「団体葬」と呼ばれます。

個人が主体となって行う一般葬より規模が大きく、準備日数もかかります。そのため、亡くなった直後に遺族や親しい人のみで小規模の葬儀を行い、その後改めて社葬(団体葬)を執り行なう、という形で執行することが多いです。

・家族葬
遺族や、故人とごく近しい人のみで行います。遺族からの希望のほか、故人の生前の希望で執り行なわれることもあります。

一般葬の場合、ご家族が亡くなった後、遺族はすぐさま通夜・葬儀・告別式の準備や執行に奔走することとなります。そのため、ゆっくりと故人を偲ぶ時間はなかなか取れないのが現状です。そうしたことから、故人との最後の時間をじっくりと過ごすことができる家族葬を希望する遺族が、近年非常に増えています。

生活様式に合わせ、葬儀も多様化しています

少し前まで、葬儀は知人やご近所、故人の仕事の関係者などを呼び、地域一丸となって執り行なうことが一般的でした。しかしながら、生活様式の変化などに伴い、葬儀の形も多様化しています。

特に最近では、形式や慣習にとらわれず、故人の遺志や家族の想いを大切にした葬儀を執り行うことが多くなりました。葬儀社もそうした希望に応え、柔軟に対応してくれるところが増えています。たとえば、世田谷区にある葬儀社「玉泉院」では、様々な形の家族葬を執り行なうことができるよう、配慮してくれます。あらゆる宗派の葬儀に対応してくれることはもちろん、無宗教葬を行うことも可能です。故人が過ごしたマンションの一室で葬儀を執り行なうこともでき、小さくひっそりと葬儀を行いたい場合でも、安心して任せることが出来ますよ。

家族や近しい人のみで葬儀を執り行なう場合、故人が生前付き合いのあった方には、事前にその旨を伝えておきましょう。故人に最期の別れを告げたいと思うのは、決して家族だけではないはずです。遺族としての意向を伝え、その上で改めて故人との別れの場を設けると良いでしょう。

たくさんの人に囲まれて旅立ってゆく葬儀もあれば、家族で静かに故人を偲ぶ葬儀もあります。葬儀は、故人と過ごす最後の時間です。その人らしい形で執り行ない、大切に故人を送ってあげたいですね。

(2021年3月30日 更新)