葬儀の後、お墓に遺骨を埋葬するのが昔からの方法でしたが、最近ではお墓にとらわれずにさまざまな方法で埋葬する人たちが増えています。
その要因のひとつとして考えられるのは、現代人の宗教離れが考えられます。現在、特定の宗派に属して、なおかつお寺さんなどと付き合いのあるという家庭は少ないのではないでしょうか。そもそも自分の家がどの宗派なのかを知らないという人も現代では珍しくはありません。
また、核家族化が進んだことや少子化の影響で今後の供養を頼める後継者がいないという家庭も増えています。供養を行う後継者がいない場合、霊園や墓地の管理者から断られるというケースもあり、新しく墓地を用意できないということもあります。そのため、お墓にとらわれない新しい形の埋葬法が選ばれることが多くなっているのです。
新しい埋葬の方法として樹木葬というものがあります。この埋葬方法では、従来のように墓石を建てることはありません。その代わりに自然の樹木や花を植えます。遺骨は土の中に埋葬されて、時と共に自然へと還っていくことになります。
似たような形式のものに散骨がありますが、樹木葬が行われる土地は墓地としての認定を受けている土地であるということです。
樹木葬の霊園選びには大きく分けて3つのポイントがあると言われております。ポイントは立地条件、霊園環境、多様なニーズへの対応の可否などでしょう。